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2006年06月28日

単一軌道。

(シングルトラック)・・・この甘美なる響き。
 
 
自転車を知った事よりも、この言葉を感じた時から、
自分の人生はホンの少し軌道がズレた様で。
 
別にシングルじゃなくても良いんじゃない?とも思うが、
やはりソコは道として、必要な人が、小規模に踏み固める、
そんな共有感というか何と言うか、細い綱が有るんさな。 
 
そう、自転車が好きな事はソレとして、MTBが大好きだ。
良いの悪いの言われようが、全面的に肯定せざるを得ん所です。 
 
 
 
そんなシングルトラックの罠に嵌ってしまった自分は、
今日もS/T探しの旅に。そして・・・、
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ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。ディーゼル最高!
 
シングルトラック=単線、と言う事で、蒸す梅雨の最中、
信楽高原鉄道に乗る為だけに、滋賀は貴生川へ。
何か昔ドカーン!と当たった事故が有った様な気もするが、
過ぎた事は過ぎた事、今の自分には関係無いさな。
 
 
 
距離にして14km。駅総数6駅。たったそれだけの区間。 
山間の木々の間を、ディーゼル音と共に通り抜ける。
初夏の日を受け左右の草木は生い茂り、窓から手を伸ばさずとも、
窓に枝がパシパシ当たり、その近さ・狭さを教えてくれるんですな。
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で、信楽に何か用事が有ったのか?
無い。
信楽なんざ、って言うと語弊があるが、
京都南部で生まれ育った自分には庭、では無いにしろ、
知ったる土地で有る事は間違い無く、
今更用事と言えば狸が欲しくなった時くらいのモノでありまして、
目的地としては不十分。
 
今回の乗車の目的も、ズバリ乗車。乗る事こそが最大の目的。 
  
 
 
信楽に着くも、復路出発までの小一時間、
静かな住宅地を散歩した位。
大通りには大小多数のタヌキによるタヌキのタヌキミニマリズムが展開。
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中にはこんな勇壮なタヌキも居たが、持って帰った所で・・・なぁ。
  
 
 
乗ってるだけで幸せ、ってアリガタイ事やね。
 
MTBってのを楽しむ為には、地権が如何こう、環境が云々、
乗車バランスがどうしたと、簡単には解決出来ない問題も山積みです。
ただ、忘れそうになる時こそ「乗る」事の有り難さを思い出したいし、
いつか来る転轍機までは、せめてシングルトラックを楽しみたい。
そしてまた明日も走れる事を願い、皆、我が家に帰るのですよ。多分。
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2006年06月23日

水上サイクリング。

最近、トンとニューマシンに御無沙汰な自分でありますが、
物欲は失せる事叶わず、日々悶々。
そんな訳で今週、晴れ間を見事に使いこなし、試乗をしてきました!
 
 
 
シャッパッシャッパッシャッパッシャッパッシャッパッ・・・・・・・・。
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う~ん、ゴツイドライブトレインだ。
角パイプが無骨な印象を与えるフレームワーク。
Turner?Tech In?Balfaのbb?
 
   
 
ってまぁ、足漕ぎボートでありまして、
こんなモンに乗るのは10年振り位か。
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たかがボート、されどペダルが付いているからには、
興奮を抑える事なぞ出来ないのがチャリンコ野郎ってモンでありますから、
乗車、即全開。馬鹿漕ぎ。
 
が、漕いでも漕いでも中々スピードが上がらん。
少し諦めがちに、ダラダラ回し始めると、
これがどうしてなかなか、ボチボチではあるが進むではないか。
まるで砂の浮いたダートの上りのようですよ。
 
 
 
ペースを掴めば此方のモノ。
狭い池を右へ左へスイ~っとな。
 
照る日を背に受け、甲羅乾しする亀の、
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あまりの字面通りさや、此方に気付き水に飛び込む動作の速さに戦慄。
 
 
 
明らかにエサを貰えるモノとして寄って来るアヒル・カモ。
左右にバラけた編隊泳法が、何だか此方を追い込んでいる様に思え、
そうは行くかと急ハンドル! 逆噴! 機長ー! 旧い。
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当人手ぶらで来た為、与え得る食物なぞない旨、釈明したいが、
言語・意思の通じぬ鳥獣には、理由よりも慣習が重要であり、
囲まれつつ、すまぬ思いで一杯の最中、
談合・天下りなんてのの担当者はこんな気持ちだろうか、
なんて想像したり。な。
 
 
 
まぁしかし、漕いで・移動して・体験するという、
ペダルの有り難味というか、脳に直接響く嬉しさを、
改めて味わわせて頂く結果となり、
30分 千円も払わずとも、またこの池の様な狭い中ではなくとも、
問題が起こるまで、無制限の距離と時間走れる自転車の、
あまりの偉大さに感涙咽び泣き、涙は流れ、
やがて大きな池になったとさ。
  
おしまい。

2006年06月22日

今週の拾い物。

山で発見した、
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モリアオガエルの卵。多分な。
子供の頃は庭でも見かけたが、最近はトンと御無沙汰。
 
下は水溜り。中ではオタマがジャブジャブ泳いでいる。
これで良いのか?大丈夫なのか?
水辺なんだからもっと広い所選べよ。
と、カエルに口出し。 

 
 
反面、見かけた事の無い、
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ギタタミとフスレレ。
失笑しながらも、ショーウィンドーに映るのは、
値札を探す己の姿。
  
 
 
京都で最も、
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ハンドル幅の狭いチャリンコ。これも多分。
立ち漕ぎでのコーナーはバランス感覚がかなり必要。
昔有ったパナのロデオみたい。 
何が彼をこうさせたのか?
  
言われる前に言うけど、一応違法。
 
 
 
そして、
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肉。
サイコロステーキか?それともタタキか?
何れにしても、自分にはこの石コロが肉に見える。
 
こんなのがゴロゴロしているダートに行くと、肉塗れの様で、
気分はすっかりオージーだ。
 
 
 
御希望の方にこの石を差し上げます。
欲しければメールで連絡の後、取りに来てくださいな。
 
要らんって?そやろね。

2006年06月17日

通常業務報告。

こんばんわ、銀輪です。
 
ついに梅雨って感じが出てきた空。
気温も序々に上がって参りまして、楽しい事なんて打率2割以下。
 
 
 
と言う訳で、普通にお店の話を。
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パッと見たら何のフレームか分かりませんが、
トップチューブに有る通り1x1。
ただし、ディスク専用仕様!ヌメッとしてるね。
 
そう、あのアホ太リム ラージマージを履かす為には、
通常の1x1ではカンチ台座を削らなければならないのだ!
銀輪でも台座スムージング加工&塗装とかやってるんですが、
削るの大変なんで、あまり気が乗りません。
クロモリゆえの粘りに悩まされ、粉だらけになりながら、結構な時間を費やす。
 
そんな中、こんなんが出てくれて非常に嬉しい。
しかし残念ながら、コレは1ロットのみの企画品だそうで。
フゥ~・・・。
まぁ取り合えず組みましょう。 
 
 
 
しかし今回のこのフレームで何が良いかと言えば、
やはり色ではないでしょうか。これはよくやったと褒めてやりたい。
紺、というより藍メタリック?変な色ですが、好きになれる色です。
Surlyと言えば、一発直球で色決めるってイメージだったので、
こういうギリギリの色を選択して来られると、非常に嬉しい。
最近「ん~・・・」って思う色も有ったしな、名誉挽回だ。 
 
台座が無い分ツルンとしてるね、このまま固定で組んでもオモシロそうやないですか。
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これは間違い。
 
 
 
もひとつ新色。
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SteamRoller新色 ブッダメタリック。
 
 
 
嘘、塗り上がり。何か良い色だと思います。
安っぽくもあり、洒落っぽくもあり。
フランスの少し旧い自転車っぽくないですか?
以前持っていたアランのロードとも似た色調。
上品な下品というか、理性の縛りを感じさせる衝動、みたいな!
グ・グ・グラムだ~っ!ベルベットだ~!
ハハハハ!たかが色で何言ってんだ馬鹿、ってね。
 
 
 
グラフィックとかもどんどんやって行きたいです。
が、それよりもやっぱりこういった一色!
単色一色でのギリギリ勝負!みたいなのは面白いです。 
 
色調が少し違えば印象も違う、そんな。 
かけた金の大小関係無しに、自分の思うカッコ良さが出る。
そんな風に思うのは気のせいかいな。そうかもな。

2006年06月15日

乗れば海路の日和あるのか。

遅れ馳せながら梅雨っぽい感じになって来ました。
それでも涼しいからまだまだか?
 
夜、寝ていても湿気で寝苦しいんて事も無く、
むしろ風に乗って運ばれる湿気が、ひんやり体を冷やしてくれ、
まだまだ良い季節なんじゃないの?なんて思いますが如何なんでしょう?
 
 
 
雨が降れば街も走り難くなります。
特にスーツで通勤の人等は大変でしょうね。
 
有り難い事に、自由業に近い自分はそんな事を然程気にせず、
濡れるなら濡れる用の服を着、完全防水のオルトリーブリュックに着替えを詰め、
雨というネガを無理繰りに押し切る事で、楽しくもなりますが。 
 
 
  
 
そんな梅雨。
自由にならん閉塞感から、自転車に乗りたくなくなる人も多い事でしょう。
 
そんな壁をブレイクスルーする為か?それとも無計画の証か? 
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試乗車完成。何故かこの時期に。
Salsaと言えば!のアラカルト。スチールですね。
今月、遂にリジットフォークも発売されたとなれば、これはもう組むしかない。
 
フルリジット=普通に走る快感。
かつてMTBではなく、ATBとも呼ばれた時代、それは当然の事でしたが、
そんなAll-Terrain Bikeが名実共にMTBになり、最高のダート走行性を得た半面、
(何処でも感)や(踏む快感)は薄れたってのは現実です。 

ダートを速く走るなら、勿論サスは有って然るベッキーですが、
気持ちよく走るなら?ってーとその範疇では無いわな。
  
 
MTBが好きで、自転車が好きで好きで堪らん人なら、
リジットが気持ち良いって事は知ってますわな。
しかしね、覚えてますか?忘れてませんか?
 
良いスチールフレームで、しなるスチールフォークで、
それなりの部品で組んだなら、そこらを走るだけで、
そこの角を曲がって行くだけで、こんなに気持ち良い。
OX Platinumのforceを、快感で受け取る事が出来るんだぞ? 
 
 
 
  
ただ、コレをどうして乗って貰うか?何も考えてないってのか問題。
 
山にも持ち込んで欲しいが、乗って行く人から免許とか預かるか?何だかなぁ。
なら休みの日に、一緒に山行くの?それも何だかな。 
クラッシュした時は?払って貰うのは心苦しいが、
貰わんなら貰わんで、財布が苦しいっつーの。
 
かと言って、店の周りだけ乗っているんでは・・・勿体無いわな。
 
泡の様な思いが沸々と。 
まぁ無いより有る方が良いって事で、なる様になるわいな。
 
 
 
それと、試乗車、と言えば語弊が有るやもしらんが、 
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SteamRoller。
 
コレも乗れる様、出来るだけスタンバってます。
何なら1x1も有るよ。自分のだけんどね。
 
 
 
そんな訳で、車輪の向こうに明日が見えず、
右往左往している方は、取り合えず乗ってみましょう。
  
 
 
ただ、店頭が忙しい時や、他のどっかに貸している時は乗れませんので、
そこんとこ悪しからず。

2006年06月12日

バカフトモノ。

やっちったよ・・・。
買うって言うお客さんに「他所行った方が良いですよ」って。 
 
 
 
こんなん言われたら、客としてはいい迷惑です。
分かっては居る積もりなんやけど・・・シクったな~。
 
彼は欲しいモノを具体的に提示してきた。目的も告げて来た。
その選択は非常に正しく、それで決まりだね!って言っても差し支え無かった。
 
彼は聞いて来た。「このモデルはどうなんですか?」
そこで俺の悪いクセが出た。良い所と悪い所を思いつく限り言ってみた。
 
「このモデルは付属品の事を思えば、在り得ない位お買い得。コレは絶対だぜ!」 
 
「欠点?・・・お買い得過ぎる事。商品としての道具然としている。
 付属品もコンナに使わんやろ、って位付いてるけど、
 反面コレは無いやろ、って所が有る。
 確かにゴージャスやけど、誰もがコレを使うか?使わんモンを付けるのか?
 足りんモノも有るのになんで?そんな余った飯は捨てれば良い、
 みたいな考え方。ソコに嘘というか、温度差を感じる。」 
 
  
 
彼はそんな事分からん、と何度も言った。
良くも悪くも、説明し得なかった俺が悪い。
説明しようとした俺が悪かったのかも知らん。俺のエゴが。  
 
 
 
小一時間、とりとめの無い話。
たかが自転車に何ややこしい事言ってんねんなぁ、なんて言ったりしながら。
 
最終的に彼にすれば、
「自転車やねんから、乗れば良いやん。」って事が言いたかった様で、
それは日常、自分も思っている事だったのに、
いつの間にか、自転車をややこしく考えるクソ野郎になっていた俺、そう言う事。
 
 
 
自転車を脚でなく、薀蓄で語るクソ野郎になってしまいました。
俗に言う「終わってる」という奴です。
 
 
 
自分と、どうしても考えの相容れる事無さそうな人に、
「自転車は、買う自転車屋によって今後の自転車生活が良くも悪くもなる。
 だから、買うなら気の合うお店を探せば、自転車はズッと楽しくなるで。」
なんて嘯く、俺は何様気取りだ?
買うっつってんなら、黙って出来るだけの整備をして、黙って渡せば良いだろう?
それがプロってモンじゃ無いのか?
 
 
「取り合えず買います。」
と言う彼に出た言葉が、
「え?ウチで買うの?自分は僕の考えてる事分からんやんなぁ?
 自転車快適に乗るには、そんな奴と付き合わなならんねんで?
 しんどいやろ?意思が通じひんかったら。いろんなお店さん見てき。
 最終的にウチやったら、また来てな。」
 
 
 
彼の為にそれが良いと思っていたのは、ただ単に思い込もうとしていただけか?
客に自己責任自己責任なんて日々言うのは、自分に責任が持てんからか?
越冬するペンギンの様に、真ん中に自分が居て周りに好きな奴固めてれば、
自分は大丈夫、そんな状況が作りたかったんか?
  
フと気付けば、俺は俺が不愉快だ。 
 
 
 
俺という人間は、恐ろしく一人前では無い。
今でも分からん、彼に如何すれば一番良かったのか。
 
黙って一台用意して、後から出る不満など、
全て吸収する包容力を持てば良かったのか?
 
今から彼が出会うかも知れん、良い店と出会うチャンスの為、
また今度、の縁にしたのが正解だったのか? 
 
確かな事は、今の俺はしょうもない。
今後の人生で俺が、今の俺を見ても褒めてはくれない様な気がする。
 
 
 
彼には非常に悪い事をしたと思う。
彼は単純に、自転車を乗ろう、と思った訳で、
その先の事より、まず今の事が重要だった、それは当然の事や。
 
俺は捻じ曲がってしまっているよ。
彼には申し訳無いが、こう言う事が有って、自分の位置を確認出来る。
アリガトウ&スンマセン。
明日から心を入れ換えようと思います。 
  
 
 
やっちゃった今、ただ彼が望む形で望むモノを手に入れる事、
それだけが願いだ。
俺は明日の満月にアオーンと吠えるだけ。
「Bark at the Moon!」
 
 
そう、バッカモーン!

2006年06月11日

梅雨前単独映画祭。

眠い目を擦り擦りの涼しい夜、最終上映の映画を、
朋友三人並んで見つめる目に何思う。
 
その映画の名は「ベルヴィル・ランデブー」
おフランス・おカナダ・おベルギー製作のアニメ映画。
 
あらすじ云々言っても仕方ないです。ただ素晴らしい映画でした。
セリフは非常に少なく、それでも1時間半飽きる事無く凝視凝視。
 
 
 
主人公は孫と暮らす老女なのですが、コレが愛らしい。
そしてその孫、名前がシャンピオン。そう、チャンピオンの意。
 
シャンピオンは始めから終わりまで、ほぼ無表情&無口。
そのシャンピオンが一度だけ、感情を露にする場面が有ります。 
それはオバアさんが、子供のシャンピオンが自転車に憧れている事を知り、 
シャンピオンに自転車(3輪車)をプレゼントする所。
 
シャンピオンは喜びのあまり、目を見開き、手を動かし、
如何して良いか分からない様な素振りを見せます。 
 
 
 
その後シャンピオンは自転車の選手になるべく猛特訓をし、
ツール・ド・フランスに出場するまでになります。
 
その後のストーリーがメインなのですが、
以後、シャンピオンが出る度、表情は無表情・無感情なのです。
ツールで戦っている時、ヒルクライムでライバル達がくたばってる時、
いつもシャンピオンは無表情。
 
峠の途中で脱落していく選手達。
その中にシャンピオンも居ました。しかし彼はその時もまた無表情。
 
 
 
セリフの少ない映画だからこそ、想像し、思う事が有る。
自転車に人生を捧げたシャンピオン。
その人生の中で、一番輝いたのはツール出場を果たした時では無く、
恋焦がれた自転車を始めて手にした時。
それ以上の瞬間など無かった。 
 
キャリキャリと重そうに車輪を回した三輪車。
ホンの少ししか出てきませんが、それを漕いでいる時のシャンピオンは、
その後体験する、どんな変化よりも画期的な変化を享受し、
新しい世界の感動に包まれていたのでしょう。
 
 
 
そんな風に思い焦がれる事無く自転車を手にし、日々楽しんでいる自分は、
やはり、少し、その瞬間のシャンピオンに嫉妬してしまうのです。
 
 
そんなベルヴィル・ランデブー、映画館で見る事は少し難しいかもしれません。
しかし!DVDが発売されていますので、興味が有り、俺を信用するなら、
是非買って。一度見る為だけでも買って損は無い!
画が良い、キャラクターが良い、ストーリーが良い、構成が良い、音が良い。
もっと言えば、住む土地の映画館でやる事が有るなら是非に見に行くべし。
旧き良きツールがそこには有る。
 
 
 
シャンピンは一言だけ喋ります。最後のシーンで。
シャンピオンという人間を凝縮する為に、そこだけ喋らしたんでしょう。
そしてその一言に、確かにシャンピンの生が有った・・・かもな。
 

2006年06月08日

赤目四十八瀧心中未遂。

物騒なタイトルですが、もしかして知ってる人も・・居るかな?
車谷長吉という物書きのオッサンの代表作です。 
  
我が友人をして「血の滲む様な私小説」と表現させた、キツーイ小説。
作者自身も「小説を書くとは、自分を切り刻む事だ」何て風な事を言ってました。 
ホントその通りだと思いますですよ、ええ。
  
 
 
そんな赤目四十八瀧、奈良の山奥に在る景勝地ですね。
行った事は有るが・・・忘れたよ、相当前の事やったからねぇ。
そんな赤目四十八瀧心中未遂を、何となく読み返し、何となく行きたくなり。
  
で、向かった休日。梅雨が近い言えど、空は晴天。
我がテリトリーと認ずる笠置町から、柳生を抜けて、山を越え。
 
居住地から離れると、そこの暮らしに憧れる習性の有る自分ですから、
路傍の家々(廃屋含む)に興味津々、脇見運転。
  
 
 
で、現れた住宅が、
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草ボーボー。
田舎と言えど、国道にも近く、然程離れる事無い場所に駅も在り、
周辺には住宅も在るのに何故こんなに、思いっきり捨てられているのか。
 
これだけ草に覆われたなら、内部も相当傷んでいる事でしょう。
正面はどんなモンかと、回り込むと・・・崖。
そう!此方が正面だったのだ!こらアカンわ。
 
 
 
程なくして赤目の地に到着し、いざ赤目四十八瀧を堪能せん。
と、勇んだ心を宥める様に、入り口に有る「オオサンショウオ博物館」。
巨大なオオサンショウオを始め、馴染みの深いイモリや、
なつかしのウーパールーパーに交じって、UFOが!
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クランウェルツノガエルと言うらしい。
こんな珍妙な生物が居る、ってのは何か嬉しいね。
でも水槽に入れられた姿はやはり残酷なモンだ。
神にでもなったつもりかね、人は。
 
 
 
そんなささくれ立った気持ちを引き摺り、瀧を遡上する。
次々に現れる瀧。上流までは片道約1時間半の道程。
流れは其々違った表情を見せ、飽きる事無く、涼を感じる。
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時期が時期で、曜日が曜日だけに人も疎ら。っつーか殆どすれ違う事も無い。
途中茶店が有るが、当然閉店。
人気の無い山奥の茶店、その前の河原に敷かれた休憩用の台。
京都で言う所の「床」ですな。
 
そこに寝転がると、日々受ける振動に疲弊した体が眠りを求め始め、
幾月後かに紅葉し人の目を愉しませるであろう青いもみじを仰ぎ、
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川の音と、風鳴りを聞きながら昇天。 
 
 
 
贅沢って、勿論金も必要やろうが、
根本は金や無いね、それを確認する為に休みは有るんかもしらん。
 

2006年06月07日

御宅拝見カウンターパンチ。

朝から大掃除を終えた午後。 
 
何故こんな時期に大掃除かと言うと、
先日ひょんな事から我が家を写真に収める機会があり、
その前に掃除したかったのだが、それを知ったのは撮影前日だった為、
掃除も叶わず、座る場所も無い自宅を他人に公開する破目になった。
 
そりゃ・・・恥ずかしいって気持ちは持ってますよ、私も。
俺の家、何だかなぁ~って悲しい気持ちになっちった。
だから心機一転大掃除。 
    
 
気分は晴れ晴れ、空も晴れ晴れ&日はまだ高い。
と来れば、乗らない手は無い自転車。
  
 
  
「行けない場所へ移動する」事に重きを置き、軽さを求めた結果、
足元は不安定になり、下りで飛ばすとなると、
どうしても気を使う事になってしまったマイマシン。
 
そんな山バイの足元に安定感を与える為、
今までの軽量志向 Mavic517+バテッドスポークに代わり、
接地性重視 Saisa Delgadoリムとストレートに変更。 
それを試そう!そういう事だな。
  
 
結果から言えば・・・「MTBはこう有るべき」
そんな普遍的MTBらしさを手に入れた。
 
Delgadoリム。物自体Mavic517のクオリティーに敵う要素は何も無い。
が!下りの定番 Sunのライノライトと同じ29mm幅で、重量たった450gという、
如何にもアンバランス感溢れる、危険な匂いがプンプン。
 
重量は多少重くなった。漕ぎも重くなった。
しかし、幅広リムが支える事により、タイヤの撚れは画期的に減り、
Rebaとの組み合わせにより生み出される下りの安定感には恵比須顔。
ガレた上りも、後輪にシッカリトラクションが掛かるので、結果ラフに踏んでも上る。 
 
このリム自体、正攻法では無い。
絵に描いた餅と言うか、軽くて幅広で高剛性。そんなのは甘い考えだな。
ハードに打てば曲がるだろうし、長持ちもしないかもしれない。 
しかし、そんな事はどうでも良い。乗って良いと思えるなら、
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Ride&Smile出来るぜ!
 
 
 
恵比須顔のまま、遠くに京都の街と大比叡を望みながら気持ちよく走る。
しばらく人が入っていなかったと思しき草ボーボーの道。
足元はよく見えないが、何か有っても安定感ある足が助けてくれる。
やっぱMTBは多少のムチャが利いて何ぼです。 
 
 
このままズッと走っていたい。魂は京北を抜けて美山町へ・・・。
掃除なぞせず、朝から走っとけば良かった・・・そんな後悔も消えぬが、
時間も時間なので、近場で纏めるべく、
久しぶりに裏山向こうに在る池へ行ってみた所、
水面平らか、何も無かったはずの岸辺に・・・
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な!なんじゃ~?トムソーヤ?鬼太郎?
もしや超大金持ちが山ごと買ったとか・・・。まさかな。
 
横の看板に「松竹」とあり、撮影用に作られたセットらしいのですが、
コレは・・・男の夢ではないか。
 
 
 
まぁなんつーか、神は居るね。
自転車跨ぐ人間には、自転車の神が必ず微笑んで、
大したモンでは無いかも知らんが、
チョット小遣い程度の幸せを用意していてくれる。
 
それがチョットと分かってても、嬉しくてたまらんからまた乗りたくなるんだわな。
Viva! 

2006年06月04日

雑多煮一日。

シマノの次期コンフォートコンポ。特筆すべきは二点。
・インター8に誰もが欲しがったディスク仕様が!どうするI-dapter!
・シマノ純正シングレーター誕生!ここでもシマノ節全開!
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加茂川にて某誌の撮影がのほほんと。
京都在住の緩い自転車乗りが適当に終結。共通の話題は自転車以外。
人の自転車に口出すのは無粋ってモン。出さないとは言えないが。
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そんなベイビー達より光っていたのは、愛車を無心に磨くおっちゃん。
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ベロタクシーのブレーキレバーは、機械式がマグラで油圧がブレンボ。
自転車界から見ると何か変な感じ。因みにブレンボは変換すると武恋慕。
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草むらで猫を見るだけで興奮。
NHK「プラネットアース」の影響は甚大。
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速いとは別で、結局トラックバイク乗るのが一番上手いのは誰か? 
一度決まったとしても、一秒後には過去の結果。 
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でも一番カッコいいのは、こんなありあわせの部品集合体。
フロントホイルはママチャリとか。 
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上手に仕切って、おいしい所はトンビの如く持って行く男。
それでも仕切る奴には価値が有る。仕切れん奴は爪でも噛んでりゃいい。 
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法改正で、あんまり調子に乗ってると捕まり易くなるらしい。
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俺が言ったんじゃ無いと思うが、要は足が有れば捕まらない、らしい。
当方記憶に御座いません。
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モホーク三兄弟。
一様にサイドが甘い。するの簡単、維持は大変。
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作業しまくりに対し、売り上げ四桁。
そんな忙しくも楽しい一日を、
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ありがとよ!

2006年06月01日

アトゥワッ!

本日気温30℃。
「暑い」という言葉を発するも、空間を伝わる間に蜃気楼の如く歪み、
伝わる言葉はアトゥワトゥワ。
  
しかも2006年、蚊とのファーストコンタクトも成し遂げ、
夏を迎える準備万端。
 
 
 
こうなると、家を出る前に欠かせない作業があり、
何ぞと言うと、暫く必要も無かった氷を製氷皿から取り出し、
ボトルにブチ込む! 
 
出先で、必要な時に、自販機で買う。
そんな悠長な季節は終わりを告げ、常時臨戦態勢。
 
 

そんな枯渇ラブボディーには、普通のボトルじゃ全く足りないんよ。
ボトル嫌いの自分も、ナルゲンには従順。
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汗掻く姿が愛いやないか。
 
とにかく、ボトルに氷を有るだけ詰めて、
あとは出先で湧き水なり何なり探して補充補充。
 
 
ナルゲンは良い。
オプションで、キュッと噛んで引けば飲めるキャップも有るらしいが、
普通のフタでも、チョット手放ししてる間のキャップ半回転でサッと空くし、
タップリの容量で、残りを気にせず飲める。
しかも洗い易いから毎日使える。 
 

キャメルバッグほど利口でなく、普通のボトル程自分と距離を置かない。
飲む時は飲む体勢になる、当然やん。
そんなナルゲン、自転車でも、山登りでも、キャンプでも、
何処でも愛せる、何だか変に愛着の湧く稀有なボトルやね。
  
 
 
 
クソ暑い一日を過ごし、関節が汗でニチャニチャな時は、
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話の分かる飲み屋でビールを注いでもらい、
1ℓをクピクピ飲みつつ、涼しい場所で照らされた木を見ながら、
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インドネシアに在るという、光る木ってこんなんかな?と、
酔いに任せてへたり込む。 
 
  
 
幸せって、きっとこういう下らない事の積み重ねなんやろね。