需要供給スラッジ。
いつからだったか、もうさっぱり記憶に無いが、
我が家の前の街灯は「ジー・・・ッチョン、ジー・・・ッチョン」と、
下行く人に対し、一方的に断末魔のモールス信号を送っていた。
が、ある晩帰宅すると、生まれ変わったその電灯は、
変質者がよく似合う暗闇を煌々と照らしている。
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交換されるまでは、放ったらかしにされている電灯への哀れみと、
またこの地域の生活を蔑ろにされている感じをうけ、
電灯の交換される事を望んでいたのが、
いざ交換された、今の思いは。
ただただ眩しい。
光を受け、目に像を残す照明範囲のモノに休みは無くなり、
「さぁさ、ささ!」と、何処に何が在るかを主張してくる。
人の目に対し、日中の光量は刺激が強過ぎ、
月の明り位が丁度良くなるよう創られているらしい、
なんて事を何かの本で読んだが、多分そうなんだろう。
人気も無く、車も通らず、街の光も届かないこの住まいで、
晴れた日の晩に自然と見える、頭上の星空は、
自分の生活を潤す為に復活した光との折衝を余儀なくされ、
審判としての自分は、再びジー・・・ッチョンになる日を、
早速心待ちにしてしまう。
電気がまた点けば良いと思っていたのに。
残酷なもんだ。