耐性。
子供の頃は、炭酸を飲むと舌が痛くて頬が痛くて、
炭酸飲める奴が大人に見えた。
子供の頃は、寒さに震え、死ぬ死ぬと軽く口にした。
子供の頃は、夏の海で知り合った子供と遊んだ二日が、
まるで一月にも思え、別れる時に涙した。
昨日、よく行っていたパン屋が、アダ・マウロもびっくり、
50年の歴史に幕を下ろした。
![]()
親子連れが選ぶ棚はガランとして。
あの愛想のええオバハンはどうするんやろう。
あの愛想無いオバハンはもう引退かえ。
あのニューバードはもう喰えんか。
別に悲しい訳ではないけれど、
残念な訳ではないけれど、
この場所に、今以上の何かなんて出来るんかいな?
と、斜な視線。
大人になるという事は、
即ち刺激に慣れる事、鈍感になる事。
それが良いのか悪いのか、わからんまま迎えた三十路。
行き先もわからんまま道を進む事の後ろめたさと、
行く先を値踏みする事の後ろめたさと。
今、夜風を切って走る自分の頬には「冷たい」という感触。
でも、ありきたりな感触。
だから。
痛くて死にそうで一秒でも早く自分の巣に潜り帰りたい。
そんな寒さを感じる事は、嫌な様で、案外そうでないのかも。
明日は雨です。