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2008年01月31日

ウロウ・ロウロ。

現代の科学技術とは恐ろしいモノで、
日常よく目にするモノが、時に想像を超える事がある。
 
と、大袈裟に書いてみたモノの、何の事は無い、
新幹線に乗って名古屋へ行きました。
車窓に流れ出す京都駅を眺めてから約30分、
「いい日旅立ち」が物悲しげに聞こえ始めればそこは名古屋。 
 
 
 
今までは名古屋といえば車か単車だったのですが、
自己啓発セミナーで目が覚めてからエコの為に歩きと電車です。
というのは50%虚言ですが、久し振りに歩いてみようかと、
名古屋をウロウロしたのですが・・・道が分からん。
 
何なのでしょう?私は地図を持って歩くのが嫌いです。
山地図なら持つのですが、何故か知らない土地に行っても、
「何とかなるやろう」と、楽観視した結果・・・まぁ実際なんとかなるしええんやけど、
無闇に歩き回る結果になります。
 
 
 
前回の東京の様に、脳内に地図を描き、
「駅を降りたら、西に大通りが有って云々」と予定はたてたのですが、
駅から出る時点ですでに迷い、駅のどちらに出たかも分からず、とりあえず歩く。
 
歩きは良い。
何が良いといって、自由である。 
余所見OK、拾い物OK、急停止OK、凝視OKってなモンで、
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こういう見落しがちな、地主さんの強固なる意志に触れたり。
 
 
 
歩けど歩けど景色が変わらず、コレで良いのか?
輪行で来た方が良かったんじゃないか?  
そんな不安になる瞬間はアンマンを喰い、自分に言い聞かせます。
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「コレが自転車乗りながらだったら如何なる?
 アンで火傷して、上顎の薄皮がペロンとめくれて、痛い思いをするのだぜ?」 
と、歩きだからアンマンなんかも喰える自由が有る事を噛み締めるのです。
 
 
 
まぁそんな風に良い事ばかりなら良いのですが、
慣れぬ街で歩きに頼ると、時間の感覚を見失います。 
アイス喰ったりビール呑んだりアンマン喰ったりしている内に、
日は暮れ、約束の時間はGel状にダラリと流れていきます。
 
日の傾くスピードは誰にも調整できない。 
そんな言い訳を考えながら、いつもお世話になっているFunbikesKAZEさんと共に、
名古屋のビルダーさんといえば!のこの店に。
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コレ!ね!
 
 
何?分からん?
じゃぁ。
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この蟻も滑り落ちるフィレットと、
シートの唯一無二な仕上げは勿論・・・そう!ドバッツさん! 
 
 
 
ん~、やはりと言うか何と言うか。
ビルダーさんの工房というのは男心を擽ります。
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製作途中の、言い訳のきかない生地。 
完成させればもう見えない、そんな作り手の細かい仕事の痕が其処此処に。 
 
 
 
銀輪は来週から一週間お休みを頂き、
北米ハンドメイドバイシクルショーを見に行って来るのですが、
その同行の面子が、KAZEさんとドバッツさんという、
何で自分がそこに入っているのか良く分からない大御所メンバーとの行脚です。 
 
日本に、こんな素晴らしい技術と意匠を持つビルダーさんが居るのに、
アメリカまで行く意味は無いのかもしれません。
 
しかし!
世界は広く、まだまだ脳を痺れさせてくれる様な、
そんな自転車がある事を、そしてそれと相見えん事を願い!
 
 
 
お土産希望の方は早めに申請して下さい。
全員一律パワーバーですが。

2008年01月26日

お友達 ナッツちゃん。

普通に新製品紹介でもしましょうか。 
BMXでは普通にあるアルミアクスルナット、しかし今回は・・・。
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って勿体付けずとも分かり切った「トラックハブ」サイズです。
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一気に出たぞ全11色。両手でも持ち切れぬ。
 
 
 
いや、何と言うか・・・面白いですよね。
 
削って作るのが、それほど難しい製品では有りませんが、
じゃぁ2つずつ(前後でネジサイズが違うので)削って貰って、
それだけアルマイトするの?ってなると・・・、
休みの日にコタツから出る事以上に億劫な事ですし。
 
そもそも今までなら必要無いジャンルでしたよね。
トラック競技にアルミの色物ハブナットなんて、そんな需要も無かろうし。 
 
 
 
それが今の、固定高評価の流れの中で、
必然的に出て来た商品な訳です。
 
手の込んだ、特殊な部品が増えるよりも、
こういう「普通」の一部が増殖して伸びて来ているという事実の方が、
何か・・・一歩進んだ感じがしてホワァっとなりますわ。 
そう、普通になって来ている、浸透してきている、のかな?って。 
 
勿論、シングルMTBを愛するオマケ共にもアリガタイ事やしね!
 
 
 
帰国するにあたり、
2008.01.26 060.jpg
パナをオーダーしたドイツからの留学生。
 
この固定ブーム吹き荒れる日本は彼には如何見えたのでしょう?
エコールドパリに突っ込んだ藤田嗣治の様に背中に風を受けたのでしょうか?
はたまた学生運動に突っ込んだ、いやいやヒッピームーブメント吹き荒れる・・・、
って、まぁ分かりきった事か。 
でかいダンボールに固定を一台+一本詰め込んで持って帰る程には、
心が痺れたのでしょう。
 
祝福する程良い事かは知らんけど、決して悪いこっちゃないはずさ! 
楽しませて貰っているウチは楽しくないかもしれないけれど、
楽しむのならそこに嘘は無いしね。
  
たかがナット一つでも、変えれば気分ものって来て、
楽しめるなら万々歳。 
 
 
 
(今日の出演)
シェイクハンド一号・二号
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独りが寂しい時、握手をする事で、友情を深める練習を出来る。
また人に嫌がらせが出来たり、ナットや指輪の展示に使える等、
多岐に亘って活躍中。

2008年01月25日

トルコ紀行 後。

あぁ寒い寒い・・・。
そういやアノ寒い人はどうなったのかな?覗いてみましょう。 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
道は舗装はされているものの、その上には氷が張っていたり、
圧雪がのっていたりしているため、路面に注意して走行します。
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それでも一日に2回ほどは転倒してしまいます。
でも、氷や圧雪の上なので、自転車と一緒に5mほど氷上を滑るだけで無傷です。
車が来ている時にこけたら危ないですが。
  
はじめの方はそんな状況を楽しんでいました。
でも、やはり慣れてくるものです。
一面の雪景色にも慣れてきて、はじめは喜んでいたのに、
変化がないので飽きてきます。
 
 
 
また、道も緩やかなアップダウンを繰り返すだけで、あまり面白くありません。
更に、この時期は天気が悪いようで、連日の曇り、雪。
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晴れる日はほとんどありません。
 
 
 
そんな状況が重なって、ふとした瞬間に、
自転車で走っていて面白くないのだったら、走っている意味がない、
そう気付いてしまいました。
でも、意地で自走にもこだわりたい。
 
その二つの間で心は揺れていましたが、
3月までの限られた時間を楽しむことのほうが大切だ、
そう思い、自走を諦めて車に乗ってイスタンブルまで行くことにしました。
 
 
 
トルコの東の端から西の端のイスタンブルまで、
ヒッチとバスで1500kmを2日かけて移動。
乗せてくれたトラックのドライバーには食事までおごってもらい、
トルコ人の親切さに心を打たれました。
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そしてやってきたイスタンブル。
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9ヶ月ぶりに見る海。
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自分の足では届かなかったものを見せつけられた気分でした。
街に着いてすぐに、いつものようにこう聞かれました。
「日本から自転車で来たのか?」
 
ぼくにはもはや「そうだ」と答えることができないことを、
強く認識させられました。

 
 
ここはアジアとヨーロッパの境界といわれる街ですが、
歩いていてもいまいち面白くありません。
「普通」なのです。
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物があふれ、目抜き通りはきれいに整備され、夜になると街灯が煌々とともる。
この街には大きなモスクがたくさんありますが、
その存在が街の雰囲気に滲み出ているとは思えません。
 
イスタンブルの街を面白く思えないのに、
もしヨーロッパに行ったら、もっと面白くなくなるのではないか、
そう思って、これから南下して中東に行くことにしました。
 
 
 
今の時期のトルコは自転車で走りたいと思わないので、
シリアまではバスで行き、そこから自走でエジプトを目指します。
アラブの世界がぼくを待っています!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
イ~スタ~ンブ~ッッル♪ですよ!クロッシング・ザ・ブリッジの世界です。 
コレに興味を持たないとは、さすが激辛野郎IQO君!
刺激を求めるあまり、よりハードな地へと目が向いてしまう様です。 
 
今回の連絡で「今度アメリカ大陸縦断をする人が居る」という話をした時も、
「パタゴニアは舗装の毒に冒されたらしいですが・・・凄く羨ましいです」と、 
地球の裏へ羨望の眼差し送っていたしね。 
 
コレはもはや変態です。コレを変態と言わずして。
本人はまだ変態になっちゃった事・・・気付いて無いんでしょうねぇ。

2008年01月24日

トルコ紀行 前。

朝から「爆弾低気圧の影響で北日本は大荒れ・・云々」と、
くぐもった声が清廉な居間の空気に響き、
プチテレビの画面には大雪の降る日本の何処かの街が映る。
 
ホッホッホ、見てみいあのスリガラスの向こうの光を、
晴れとるん違いますか?さすが古都 京都。
過去の人間が一番危なくなさそうな場所を選んだだけの事はある、 
気象情報で危ない危ないと言ってても、大体何も無いカタツムリ防御都市。 
 
 
 
そして玄関の扉を開けると・・・雪が頬を叩く。 
まぁそらそうか・・・降る時は降るよな。 
寒くは無いけれど、頬が痛いわ。
 
そう、こんなモンは寒さとは言えません。
何故ならもっと寒い人が居るからです。
ちょっとTVのチャンネルを西アジアの方へ変えてみましょう。
(ピーーーッガガガッ・・・シャー・・・・・)
  
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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アルメニアの首都イェレヴァンを出て、グルジアを駆け足で抜け、
年末にトルコに入国。
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足は、靴の上にシューズカバー、
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それでも足りず、エアロシューズカバーカバーを作成。
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手は冬用グローブの上にブラックダイアモンドのクライミング用オーバーグローブ。
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それでも、足先手先は冷えます。
 
 
 
もう冬も厳しくなってきていて、2008年元旦は-22℃、翌2日は-18℃でした。
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水は当然のことながら、卵もパンも凍りました。
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そんな寒いところでもスズメほどの大きさの鳥が飛んでいる事に驚きました。
テント中で-18℃まで対応のシュラフにくるまって寝ていても、
体が冷えて夜中に何度か目が覚めるのに、
あの小鳥はいったいどうやってこの寒い夜を明かしているのでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
プッ!(TVを消して)
止めや止めや!こんな寒い話見てられますかいな。 
 
しかしトルコって、こんな寒い国だったんですな!
いや~、暑いとも寒いとも考えた事無かった。
  
走っても走っても一面銀世界なんでしょう。
という事は、目も焼けてもうモグラ状態なのか?
真っ白な中、見えぬ地平を目指すのか!IQO君!
  
(後半へ続く)

2008年01月23日

時に歩きで、時に電車で、時に。

RockshoxとHayesの説明会に参加すべく、
朝から電車に揺られ、大阪行きです。
 
記憶にある限り、始めての淀屋橋、始めての本町、始めての・・・。
その他、電車でこれほど時間が掛かるとは思っても居なかった、等、
知識のみの空想と現実が入り混じる、チョイトした冒険。
 
 
 
駅を降りたらすぐ、との情報を鵜呑みにし、何も考えずに降りた駅では、
17番出口が見つからず、地下の迷宮を右往左往。
 
辿り着いた会場では、新製品の説明を受け、へ~っそうか~っと頷いたり、
製品の不安点を嫌味ったらしくネチっと聞いて、
反対に吊るし上げ喰らいそうになるなど、 
朝から店以外・自転車以外の何かをしている事の新鮮味に酔いました。
 
 
 
しかし、帰路につく頃には、何となくの電車感や、何となくの大阪感が、
さすがの引き篭もりカントリーボーイにも沁みこんで来まして、
道を行けば、あぁこっちね、っとノリで行き、
曲がり角では人の流れに沿うという、
人任せ流れ浸り法で進めば、まぁ大体良い様に進んで行く。 
2008.01.23 006.jpg
先の見えぬ場所も、人が行くのだからコレで良いのだ。
看板に字で書いてあるからコレで良いのだ。
 
 
 
昨年から引越し・結婚・その他に終われ、
始終ドタリバタリソワリとして居りましたが、
嵐もあらかた過ぎ去り、フッと我に返った様な感覚を覚えます。
 
意識せぬ間も体・時間は進み続けた中、
今何処に向かって進んでいるのか?
分かっている様な分かっていない様な危うさを感じると共に、
考える事を暫くしていなかった事と、
考えるべき事が沢山貯まっている事に気付きました。
 
 
 
新大阪駅で流れのままに行き着けた様に、
行き先など分からずとも、きっとそれなりに正しい方へ流れていくのでしょう。
しかし、人は「意識」を切ればダマになり、そして非常なる大きな力になり、
良くも悪くも無責任な結果を残す事になる。
自分は何の為にそんな結果を残したのか?という、問いも答えもそこには無く、
即ち、自己が排泄物である事の肯定だけが残る。
 
そらマズイ。
このまま一列並んで勢いづいて、ドンドンドンドンスピード上げて、
何処へ行くのかどころか、何処から来たのかも知り得ず、
自分の横に何が有るかさえも見えなくなってしまえば、
幾ら「俺は筋道を見失っちゃいねんだよ!」と声高に言おうが、
筋道以外何も見えなくなっちゃうかもしれんし、
2008.01.23 017.jpg
大体、その筋道さえ自分で選んで目に映したモンか怪しいもんだしね。
 
 
 
世間ではガソリン価格が高騰し、
やれエコロジー!エコノミー!ナチュラル!アート!ヘルシー!フリー!と、
上手い事、自転車をブームで有る様に持ち上げていますが、
自分の意見でコレで良いと考えるのか?
間違っていなかったとしても、正しいと言えるのか?
 
ペダルを回すのに疲れた始めたなら、少しの時間、
ボーっと自転車を押しながら、精査し、考えときたいモノです。
知らぬ存ぜぬでは・・・何処連れてかれるか分からんぞえ?

2008年01月17日

兎角視覚に。

さむさむ寒い、耳痛い。
 
フード付きパーカーと言うモノは、
此処日本国において、大変よく見かけるモノなれど、
そのフードが活用されている姿を目にするのは、
フードの存在意義を疑いたくなるほど稀であります。
  
が、そんな汚名も払拭させる様な、
朝からすりガラス越しにも分かるボタ雪に始まり、
頬に弾ける霰で終わった一日。
 
当然、ここぞとばかりにフードを被ります。
普段から被る訓練を怠っていた所為で違和感は有るものの、
さすがフード、体から上昇する体熱を見事衣服内に留まらせ、
非常に非常に非常に温い。
 
 
 
パーラダーイス、パーラーダーイス、と、
鼻歌交じりに行くいつもの街並みですが、此処で一つ問題が。
 
此方をご覧下さい。
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行き倒れではありません。
フード付きの人体模型(風)です。
ご覧の通り、頭部をスポリと覆い、
温たそうな事におきましては何の異論も御座いませんが、
掛けているはずのメガネが確認し辛い。
 
それは即ちフードを被っている側からも側方への視界が利き辛い、
とも言い直せます。 
 
まぁそんな訳で、フード被っての街行は非常に不安であります。
何せ視界の隅が効きませんから、
いつも以上に首を振り、色々を確認せねばならず、
その動作の中で、当然隙も多くなりますもんでね。  
 
 
 
この感覚を以前にも他で感じた事が有ります。
それは新しい型の自動車に乗った時。 
  
安全基準というモノが年々上り、
衝突があった時に乗員を護る様、壁はそり上がり、
乗員を囲み、包み込む。
なので、着座位置から見える世界は非常に狭く、 
安全に運転できるか?という不安を感じずにはいられない。
 
しかし、コレが慣れてくるとまぁ大した事も無くなり、
見切りの効かない流麗なボンネットも、クソ狭いリアウインドウも、
何となく見える様な、分かっている様な気分になって来るから不思議。
 
安全基準とは乗員への安全基準であり、
事故時の歩行者への危険の転嫁でもあるのですよね。
だって、実際に見えんのだもの。轢いても気づかんかもしれん程に。
 
いざ轢いても、自動車性能ではなく保険がカバーしてくれるからOK。
さすが、社会全般とリンクしたシステムです。恐ろしく無責任でクソですね。
それ故に、今の自動車は便利である反面、
全く魅力と言うものを欠いていると感じます。
 
 
 
その点、自転車は冬寒く、夏暑く、
車道で車に邪魔だと視線投げられ、
歩道で歩行者から邪魔だと視線投げられ、
入りたくても保険屋は採算性が悪いと眉間に皺寄せ、
道交法と車両運送方の間で爪弾きにされるけれど。
 
それでもなんでも!
体を投げ出して、いつでも死ぬ可能性を秘めて、
自力で「移動」という価値を紡いで行く。 
そこには何の言い訳も無く、人の所為でも無く、
法的縛りも薄く、ただ己の考えのみが非常に濃く投影される。
 
この事は非常に美しいと思うのです。
でも事故をしてしまえば、それは全て戯言に帰す可能性もあります。
轢いても、轢かれても、平等に。
 
 
 
寒い昨今です。
コレで雨でも降れば、更に感覚は鈍る事でしょう。
自転車愛好家を自認する者は当然として、
自転車の恩恵に与る者であれば、
どうか事故をしない様に、いつも以上にキョロキョロしながら、
走って下さいませ。

2008年01月10日

垂れ流し蛇口。

人生模様に起伏が有る様、
自転車で走る道もまた上ったり下ったり。
 
上って貯めた位置エネルギーは、
狭い尾根道で、右から剥き出た木の根っこに、
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タイヤと共に左に受け流されたり、
08.01.10 057.jpg
スパッと開けた下り道に出くわした時などに全開放。
 
 
 
が、下る力は抑えるべき所で抑えれる前提の下、
はじめて楽しめると言うものでありまして、
愉悦に身を委ねスコンと走り抜けてしまうと、
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思わず仕掛けにかかってしまったり、
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ちょっとおいしそうなアズキ?旅行土産?を巻き上げ、
お口にポイフルしてしまったりする危険性も。
 
 
 
上手に上るのは人間の力が全てでありますが、
上手に下るには「ブレーキ」と言う名の蛇口が必要です。
 
特にMTBのブレーキは、コレが無ければニッチもサッチも行かん事から、
休む事無く進化し、今では油圧ディスクブレーキが当然のモノとなり、
更に「もっと!」という貪欲な要求を形にし続ける毎日。
 
シマノのXTも昨年マスターシリンダーをラジアルマスター化しまして、
今までの横置きマスターでも別に何の問題も無かったのですが、
それでもなんでもやはり使い比べると、進化の跡はあり、
シマノ独特の硬さと言うか、他人行儀な感じは薄まり、
便利な言葉で言う所の「タッチ」と言うのが良くなって居ります。
 
しかし・・・、
08.01.10 022.jpg
この見た目は何とかならんもんか。 
 
良くなったら良くなったで、また別の所に文句が出る。
Avidのアルティメイトなんかも、凄く良いけど、
絶対「アルティメイト 究極」ではない。此処で終わる訳無いし。
アルティメイトSLとか出たりして。次にスーパーアルティメイトとか。
人の貪欲の行く先や如何なるモノか?
もはやドラゴンボール状態。 
 
 
 
それでも今よりもっと!
と、言う凡夫を自転車の神は捨て置けなかったのでしょう。 
 
天罰です。 
「オマエなんか、固定乗っとけ、ハゲ。」と言ったのかどうなのか。
山の天辺で、突如フリーが半固定状態に。 
  
足を回し続けながらソロリソロリとダートを下り、
08.01.10 074.jpg
足をブラーンとさせながら家に帰り、 
「自転車は転がるだけでありがたいx無限」と念仏を唱えながら、
フリーを修理する休みの夕方でした。

2008年01月07日

煙の様に。

登る登る登る。
 
緩やかな勾配のジープロードを、歩く様な速度で、 
木陰の濡れた苔で滑らぬ様、
水に刮がれた溝にハンドルを取られぬ様、
注意しながら一歩一歩と足を回す。
 
 
 
単調なジープロードは面白みに欠けるモノなれど、
「しんどい」とか、「足つる」等と距離を置ける程度の勾配であれば、
「漕ぎ続ける」というリズムから外れない様にだけ意識して、
天へ天へと踊りを踊る様なモノなので、それはそれで非常に面白い。 
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体力の限界が無い代わりに、暗い杉林の中を単調に進み続けると、
フと「・・・飽きた!」となるのが危険ではあるが、それでも何でも登り続ける。 
 
 
 
まだまだ登り、山の上手の方へ出て来ると、
視界は開け、明るい道になり、
2008.01.07 015.jpg
高度と共にテンションも上がり、更に上へ上へ。 
 
 
 
登ると言っても所詮京都の小さな山、所詮、朝の小一時間。 
頂上までは然程の時間も掛からない。
けれど、反復運動の中で時間感覚は失われ、
血管の中から悪玉コレステロールを流し切る勢いで流れ続けた血流は、
脳の意識を少しだけ変える。
2008.01.07 013.jpg
汗でデコに毛を張り付かせながら、
山の頂に立ち、今来た路を睥睨する。
 
体表面から約10cmは熱気のバリアー。
ユラユラと上る湯気を目の隅に感じながら、
ジーっと一つの事を考える、考える、考える・・・。
 
が、フと我に還ると、何を考えていたのかわらず、
あらやだ、真っ白になっちゃってたじゃないのよさ。 
 
 
 
馬鹿と煙は高い所が好きと揶揄されようが、
やはり山の上は良いモノです。
 
普段の街を、山の上から見下ろせば、
「そうか、アノ坂はコウいう地形のアアいう部分か」
「アノ山を背にした地域は不自然な形やな。山を削って更地にしたんだろうか」
などと日々の風景と照らし合わせて楽しみ、
今来た山道を確認しながら、
「アソコの谷から、50m位何とかして登れば、向こうのルートに繋がりそうやな」
「前はアソコの尾根で痛い目みたんやな、今見ると迂回した方がなだらかそうや」
なんて風に、明日の予習復習も出来てしまう。
 
 
 
そして、その結果を元に、重力を使い普段の毎日へ下って行く。
上って下って、その両方が楽しいってのは実に幸福なこってすね。

2008年01月05日

つるつるツーリズム。

京都市内で雪が積もる事は滅多にないものの、
市内から10kmも北に向かえば、 
IMGP2176.JPG
峠はツルツル、一気に北国。
  
峠を越えると、
IMGP2171.JPG
ちょっとした雪原。
こんな中にも続く車の轍に、
4x4の底力というか、能力を発揮している事を見付け、
よく分からん爽快感を覚えます。 
 
 
 
しかし此方人力二輪車、取柄は軽さと無限性。
車の轍にタイヤを取られ、行きたい方向へは中々行けず、
時速3kmのノリで、微速前進。
顔は真剣、上半身は加熱、足は悴む。
 
上手に進むコツは、道路脇の新雪の中を行く事。
冷たい氷水を湛えた側溝に足を突っ込まない様注意しながら。
 
 
 
一度積もった雪は春まで融ける事無く、
夏には気持ちの良い山道も、
当分の間は、真っ直ぐ3m走る事も儘ならぬ状況。
しかし、それとしりながら、敢えて確認したくなるのは、
テリトリーを意識する事の無くなった、動物としての残り香か?
IMGP2174.JPG
いや、雪中を自在に行く動物への嫉妬か?
 
 
 
同じ様な事を考えている人は沢山居る様で、
山に入ると、相当数の足跡が道になり。 
IMGP2180.JPG
そこに追加で二条の轍をば。 
 
 
 
その山道の行きすがら、横から道に合流する足跡を幾つか確認。
それは林の中からやって来た小さな足跡であったりして、
改めて「獣道」という言葉を実感。
動物やハイカーやに混じり、自分も獣道製作委員会に参加している事、
冷気と共に脳に染み入る冬であります。
 
 
 
ってな遊びでスッキリした所で、明日から銀輪も再開です!

2008年01月04日

抱負マン2008。

あけましておめでとうございます、というには少し遅いですが、
それでも無事新しい年を迎えられ良かったですし、良かったですね。
 
 
 
お蔭様で銀輪も年末はギリギリまで稼働しており、
大晦日も見事に店に居りました。
 
それは本当にありがたい事で、
人の喜ぶ顔に接しながら生きていられるというのは、
文句の付けようも無い過分な幸せであります。
 
が、忙しくなる中で、フと気付けば、
「MTBの良さとはコウだ」とか「あの自転車ではコレが苦手だ」等と、
わかり易くカテゴライズしている自分が居りまして、
振り返って「阿呆違うやろうか?」と湿気た視線を飛ばしたり。
 
 
 
哲学というものが、難解な「真理」を、
万人に理解できる様に変換するモノである様に、 
其々の自転車の魅力を、色々な人にわかり易く伝えるのは、
大変有意義な事ではあると思いますが、
そこに固まってしまうと、向こう側の壁は見え、
面白くなくなってしまう危険性もあります。
 
 
 
自分は自転車屋では有りますが、
然程の特殊技能がある訳では有りません。
誰でもが、一年も夢中で自転車触っていればなれる程度です。
 
プロメカニック!等と銘打って、一番を目指すのでは無い。
そして、自転車が一番だ!という視界の範囲をもって、
自転車を語るのでは無い。
 
ただ、日々の生活の中に、自転車があれば、
それはクーピーが一色増える様に、とても世界が広がる、
そういう非常に当たり前の事を喧伝し、
そしてそれに興味を持つ人々と自転車を介して社会生活をする。
 
 
 
今年は忙しくなるかも知れません、暇になるかもしれませんが・・・。
でも、自分にとっての自転車はビジネスでも無ければ、
趣味でも無いし、生活でも無い。
そんな割り切れるほどシンプルな物でない事を、
簡単に分別してしまわぬ様、ペダルをクリクリ回して行こうと思います。
 
きっと、 
IMGP2115.JPG
未だ見ぬ自転車の世界があるはずですから。